Peugeot's Lab.

※ 作業は自分自身のリスクにおいて行ってください。

ウォッシャーノズルの交換

206のウォッシャーノズルが、途中から拡散式に変わったのを知ってましたか?
初期のは、306と同じ2穴式のものでしたが、最近のは拡散するタイプが装着されています。
好みの問題もあるでしょうが、ガラス保護の観点から云えば、拡散式の方がベターだと思います。
当然307も同様に拡散式のものが装着されています。

実はボンネット裏のインシュレーターの一部に、カビと思しきものが生えてきたので、
クリーニングするために外す必要が出てきました。
それで、どうせ外すならということで、ついでに交換してしまおうと考えた訳です。


まず、ボンネット裏のインシュレーターを取り外します。
十数個のプラスティックリベットで留められているので、
なるべく爪を壊さないように、クリップ外しなどで慎重に取り外します。

206の場合は、クリップの真ん中を持ち上げると、爪がフリーになる構造ですが、
306は残念ながらワンウェイのリベットなので、
あまり複数回の取り外しには耐えられないと思います。
(ただし部品で入手することは可能だそうですが)

そして、これが取り外したインシュレーター。
ウォッシャーパイプに沿って、カビが進行しているのが分かりますか?

インシュレーターを外してしまえば、構造は一目瞭然です。

ノズルはボンネットの穴に挿って、そのノズルにホースが挿ってるだけなので、
まず最初にホースを取り外します。

ま、クリップなどで留めてあるわけではないので、
ゆっくり慎重に引き抜けばホースは外れます。


ノズル本体は、上下左右4つの爪で止まってるだけなので、
その爪をゆっくり緩めて、穴から引き出します。

その際一度に爪を緩めるのではなく、上下、若しくは左右の対を先に緩め、
はずれて穴を通ったら、次にもう一方を外すようにすれば、案外簡単に外れます。


ノズルの取付穴はこうなっています。
寸法は、取付穴が約9Φ、切り欠きの部分は11mm強です。
なお、切り欠きのある方がウィンドウ側です。

表面上はボンネットにきれいに取り付けられているようでも、
実はその隙間から、汚れが伝っているのが分かります。


ウォッシャーノズルの部品です。

右が当初装着されていた、オリジナル(部番不明)、
左は今回装着した、307用のノズル(部番:6438.G9) 。
ノズル自体の大きさは随分違うのですが、腰下は全く同一寸法です。

ちなみにこのノズル、VDO製です。

ということで、取付は取り外したところに、そのまま新しいノズルを差し込むだけです。
方向は、切り欠きがあるのでそれを合わせれば間違うことはありません。
奥までしっかり差し込めば終了。

ただ、見かけ上は隙間無く留まっているようでも、
丸い穴に四角い爪で留めるだけのため、どうしても基台部に空間ができているようです。
そのため、ホース側に伝わないようにするには、何らかの対策が必要です。

ディーラーでその話をしたところ、隙間にブチルゴムを詰める方法を示唆されましたが、
個人的にブチルゴムをクルマの部材として使うのは嫌なので、
とりあえず、極薄手のポリウレタンゴムを挟んで取り付けてあります。


ノズルが、ボンネットにしっかり取り付けられているのを確認したら、
あとはホースを奥までしっかり差し込みます。

インシュレーターを取り付ける前に、水漏れがないか、実際に試してみれば完璧です。
(私はそのまま取り付けてしまいましたが・・・)



これが交換前。プリンのような形をしています。
これはこれで小さくてかわいかったりするのですが・・・


で、交換後です。
ノズル本体同士を比べると、かなり大きさは違うのですが、
取り付けてしまえばあまり印象は変わりません。
云わなきゃ分からないレベルでしょう。


ノズルにホースがしっかり刺さっているのを確認したら、
インシュレーターを元通り取り付け、作業終了です。
クリップは、とりあえず全部再利用可能でした。
しかし次に外したら、今度は要交換でしょう。

インシュレーターのカビは、結局タワシ洗いして、
たっぷり無水アルコール吹き付けて、天日乾燥しました。
結構綺麗になったのでは。


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