Peugeot's Lab.

※ 作業は自分自身のリスクにおいて行ってください。

フォグランプのバルブ交換

以前からの懸案事案であった、フォグランプのバルブ交換をしました。
バルブをメーカーから直接取り寄せたのが、去年の秋なので、半年ほど放置プレイになっていました(^^;

オーナーの方はご存知でしょうが、うちのタイプのフォグランプ装着車は、
取扱説明書etc.には、バルブ交換の方法が一切触れられていません。

実は交換方法は、購入時にディーラーの当時の工場長に聞いて知ってはいたのですが、
ヘッドライトのバルブ交換みたいに鼻歌交じりの作業ではなく、
ジャッキで上げないと結構大変な作業になるので、ちょっと躊躇していました。

ちなみに、どういう回答が来るか、交換方法についてPJに直接メール照会したところ、
連絡はPJからでなく、ディーラーの現工場長からTel入りました。
“交換方法、知ってますよねぇ・・・”

“・・・はい、知ってますとも”。ということで今回、重い腰を上げました。

それに、うちからもリンクしている、Mzさんがバルブ交換して、サイトにUPしたのもちょっと影響してるかも・・・


作業場の都合上、左側から作業します。

まず、アンダーカバーをを外します。
アンダーカバーはT20のトルクスのタッピング3本と、クリップ1個で留めてあります。

順序はどちらからでも良いとは思いますが、先にインナーフェンダー側から外します。
ステアリングを外側に切って、作業スペースを確保しますが、
かなりクリアランスが苦しいので、薄手のラチェットかスタビドライバーは必須です。

次にフロント下の方を外しますが、こちらは結構長いタッピングなので、
少し緩んだら、カバーを手でサポートしながら外した方が楽でしょう。


はじめは気づかなかったのですが、左側は奥でもう一箇所クリップ留めしてあります。
それも抜け止めの爪があるタイプなので、マイナス(−)ドライバーか何かを挿し込み、
そして引き抜きます。


使った、スタビドライバーとタッピングビス、それにクリップ。

外した後、無くさないように気をつけましょう・・・

ビス類を全部外すと、こんな風にカバーが外れます。

それにしても汚い・・・。


やっとフォグランプユニットが見えました。
が、かなり手が入りづらい場所にあります。

実はホーンって、こんなところに付いてるんですね。


いよいよフォグランプユニットの裏蓋を外します。

まず写真の部分を押して、下の爪を外します。
裏蓋は下1箇所と、上2箇所で留まってますので、
下を外すと、構造上は緩んで上も外れます。


外し終わった、裏蓋とアンダーカバー。

それにしても、汚い・・・

本当は洗って戻そうとは思ったのですが、やっぱりそのまま付けてしまいました。


今回装着したのはこれ、PHILIPSのVisionPlusです。
http://www.lighting.philips.co.jp/jp/-/Portal?xml=catalogue/automotive_family&fldr_id=4626&tab=details

昨今HID流行で、どうしてもあの手の色の商品が増えてきているのですが、
実際、むやみに色温度を上げると、見かけの明るさとは逆に暗くなってしまいます。
それに巷の高効率バルブは、有名メーカーのものでも寿命が短いものが多いのですが、
これは、色温度をむやみに上げるのではなく、本来の明るさ、視認性を追求し、
また、ECE基準(欧州統一安全基準)に適合したバルブで、耐久性も期待できます。

実際、以前のクルマで、同基準をクリアしている姉妹品を使ってました。
途中で友人の車に移植し、現在数万キロ経過してますが、まだ大丈夫のようです。

裏蓋を開けると、やっとバルブ本体にアクセスできます。

バルブはバネで固定されており、そのバルブ端子に直接コネクタが刺さってます。
バネの留め金を外す前に、コネクタを抜こうとしたのですが・・・抜けない。
それどころか、コネクタのカバーまで外れてくる始末・・・AMPなのに。

仕方ないので、先に留め金を外して、とりあえず引き出しました。
が、分かっていたこととはいえコードが短い。
それでもなんとか端子とコネクタの間を抉るようにして、取り外しました。

装着はその逆をすればいいので、こちらは気が楽ですが、
くれぐれも新しいバルブを素手で触らぬように注意が必要です。

左側が出来たら、今度は右側です。

左と同様に、インナーフェンダー2箇所と、
フロント下のトルクスタッピングを外しますが、
こちら側はクリップ留めの箇所はありませんでした。


アンダーカバーを外してみると、こちらは左側以上に手の入る空間が無いです。

それに、どこにも繋がっていないコネクタが転がっていたのですが、
これって一体・・・
とりあえず50,000Km繋いでなくても、何も影響が無いので、
問題ないとは思うのですが・・・


またしても、左と同様に裏蓋を外します・・・が外れない。
何かのホースとコルゲートチューブが干渉して、緩まないんです。

何とか外して、バルブ交換します。
こちらのコネクタも、左と同様、外すのに苦労しました。
それにこちらは、バルブの端子に無理やり押し込んでいたようで、
外すと、端子のブラケット部分のセラミックが一部欠けていました。

外すときに苦労した裏蓋は、嵌めるときにはもっと苦労します。
何とか嵌めて、下の爪がロックできたので大丈夫だろうとは思いますが、
それでも一抹の不安は残ります・・・


あとは、各部品が干渉していないか、付け忘れがないかを注意しながら元に戻していくだけです。
点灯テストもして見ましたが、問題ありませんでした。
やはり高効率バルブですので明るいですが、色味等、普通のバルブと変わらないんで、個人的には大満足です。

今回はジャッキを極力使わない方向で作業をしましたが、
もし、リジットラック(いわゆるウマ)をお持ちであれば、最初っから上げちゃった方が、作業は数十倍楽です。
ただ、ウマを掛けず、ジャッキで上げたのみでの作業は、
危険極まりないことですので、絶対に行わないようにお願いします。


BackBBSContents