Peugeot's Lab.

※ 作業は自分自身のリスクにおいて行ってください。

ETC車載器の取付

やっと・・・というか、ETC車載器を取り付けました。

以前から気にはなっていたのですが、そんなに頻繁に高速道路を使うわけでもなく、
必要性と天秤に掛け、ちょっと先送りしていました。
しかし、社会実験の名の下に、各種の割引が見受けられるようになったのと、
あるところで、I.C.だけの渋滞を経験してしまってから、いつ付けるかが懸案事案になってました。

ETCの導入に当たっては、時期によって諸官庁、団体からの各種の割引制度があります。
で、チェックしてみると、JH(日本道路公団)が平成16年11月19日から、車載器購入支援として\5,250を、
また、ORSE(道路システム高度化推進機構)が、平成16年度ETC普及協力キャンペーンとして、
平成16年11月1日からセットアップ情報発行料金を\525割り引くとのこと。
両方併せると、結構お徳なのでこの機会の取り付けることにしました。

実はいつも遊んで頂いている、“306スキーし隊!”の方々は、なんと全車装着済なので、それも影響していたりしますが・・・。


事前に打ち合せ済みであったので、このようにセットアップ済で到着しました。
隣に写ってるのは、結局使わなかったトヨタ純正部品のアンテナカバーです。


これが今回装着するものすべてです。

車載器(三菱電機 EP-423)本体と、
三菱電機純正の別売のアンテナフロントガラス取付キット(EP-0SF3)です。

車載器は他社のも検討しましたが、大きさとデザインと信頼性で同社のにしました。
別売のアンテナフロントガラス取付キットは、検討資料として事前に購入済でしたが、
同社のものが飛びぬけて箱が立派です。


まずはアンテナを、別売のアンテナフロントガラス取付キットEP-0SF3にセットします。

いつもの悪い癖で、フロントガラス取付用のブラケットを各社取り寄せてみましたが、
三菱電機製のアンテナの小ささを生かすには、やはり純正が一番でした。

ただ、写真のように組み付けた後からネジ止めして、
その上に装着用の両面テープを貼り付けるので分解し辛い構造ですが仕方ありません。


アンテナの取り付けは、色々検討した結果ここに。

306の場合、'00年式後期からフロントガラスにUVカットガラスを採用しており、
その弊害として、電波を通しにくくなってしまっています。
唯一電波がすり抜けられるのが、ガラス上部の網目模様の部分。
取り付けは必然とこの部分になります。

アンテナ線をガラスと内張りの隙間へ挟み込んでいきます。
取り付け説明書には、スポンジを巻いて緩衝材にする様に記載がありますが、
実際にはそんな隙間は無く、そのままで充分です。


アンテナ線がAピラーの端まで来たら、そのままAピラーに沿って下に落とします。

先ずはAピラーのカバーを外す為にウェザーストリップを外します。
次にカバーを手前に引きますが、カバーはクリップ3箇所で留まってます。
また下の部分はダッシュボードに挟まれるように入ってますので、
捻るようにすれば簡単に外れます。

次にアンテナ線をAピラーに沿わせますが、ピラー上部のクリアランスがタイトなので、
サンバイザーを外してしまった方が作業は簡単かと思います。
T20のトルクス2箇所で留まってます。

アンテナ線、私も最初は別にETC車載器に同梱のクランパー(配線留め)を使う予定でしたが、Aピラーのクリップをよく見ると、配線留めのスペースに余裕がありそうなので、
そこを通す事としました。

そのままAピラーの下からダッシュボードの下へ配線を通せたら次の過程へ。


下まで届いたら、後は余った配線をまとめて終わりなのですが・・・。

このアンテナ線、実は同軸ケーブルになっているので、
ダッシュ裏に余った配線をまとめる際に、プレス部品のバリで皮膜を傷めるのを防ぐのに、
4Φのスパイラルチューブを巻いて保護します。

保護できたら、弛んでペダル類の動きに干渉しないように、
適当なところにしっかりとタイラップ留めします。

※ペダル類の動きは、クルマの中枢を担ってますので、
 くれぐれも干渉してないかチェックして作業することが肝要です。


次に電源系です。
まずヘッドユニットを取り外し、既存配線を引っ張り出します。

今回装着した三菱電機のEP-423は、配線としてはACCとグランドの2本のみ。
ということで先ずはACCから。

既存の配線は、このクルマが特別仕様車で市販のヘッドユニット(SONY MDX-5400X)が、
そのまま装着されていることから、ハーネスも市販品かと見当をつけていたのですが、
正に同社のRC-128(生産完了品)を使ってました。
この製品はACCが二股になっていて、そこから電源を頂くつもりでしたが、
空きの1つは、既にハンドルリモコンの制御用に使われていました。
ただ、ETCに付属のコードも二股になっていたので、一旦リモコン用を外し、
ETC用のコードを取り付けてから、それにリモコン用を接続して完了です。

困ったのはグランド(アース)です。
この306ってクルマ、ダッシュ辺りにグランドの取れるボルト類が無いんです。
仮装着のときは、ここからもう一度コラム側へ戻して、
コラムカバーを固定しているトルクスのうち、コラムサポートと共締めしているところへ、
一緒に共締めしていたのですが、配線をまとめたかったので、
苦肉の策としてヘッドユニット本体にグランドしてしまいました。

にしても、この煩雑な配線なんとかならないものかといつも思います。
彼の福野氏が“後付け配線がクルマを壊していく”意の事を書かれてますが、
全く持って頷ける話です。


次にコラムカバーを外します。

コラムカバーは上下に分割されており、T20のトルクスで3箇所留まってます。
しかし、ハンドル側の2箇所はビスが深いところにあり、
また穴も細いので、ビット交換式のドライバーでは辛いかもしれません。

奥の1箇所は、他と比べ穴は広いのですが、
ここだけは、コラムサポート本体の爪と共締めする構造になっています。


本体はここに付ける事にしました。

装着場所に当たっては、他のいろいろな方のWebを参考にさせて頂きましたが、
やはり無加工で且つ、外から覗いた時に見え難いのはここだと云う結論になりました。
(実際には、よく見ると見えているのですが・・・)

まずは何処に装着するか実際に本体やスピーカーを置いてシミュレートします。
取り付けは両面テープに拠るので、一度取り付けたら変更する事は出来ません。
(ま、出来なくは無いですが、間違いなく接着力は落ちますので)

装着場所を決めたら、まずその部分を脱脂します。
次に両面テープのセパレータを剥がし、慎重且つ大胆に貼り付ければOKです。

実は余った配線は、このコラムカバーの中に隠してあります。

後はコラムカバーを戻し、他のと干渉が無いか確認すればOKです。

で、一応完成です(^^;。

本体とスピーカーを装着したところ。
その気になれば分かりますが、ぱっと見には気付き難そうです。
これでボタン類をブラックアウト化すれば、もっと目立たないのでしょうが。

本当はもっと目立たないところがあるのですが、要加工な部分であるので、
パーツがいくらで出るのか確認して、もし安ければ付け替えるかもといったところです。

それと、心配していた足の動きに対する干渉はありませんでした。


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