Peugeot's Lab.

※ 作業は自分自身のリスクにおいて行ってください。

リアワイパーリフィルの交換2

306のリアワイパー、以前は軸の基台部にウィンドウウォッシャーノズルがある、BOSCH製のアームを使っていましたが、
古くなるとノズルが詰まるということが日常茶飯事でした。

N5の後期型からは、それまでのとは違って、ウィンドウウォッシャーノズルがリアハッチ上部に別体で移動。
デザインも考慮してか、アームもブレードもValeo製の樹脂フレームのものに変わりました。
見栄えもすっきりしていて良いのですが、欠点は汎用性。
ゴムを圧着させるバーティブラが、従来の金属製で無く、コの字型のプラスチックレールになっていて、
吊るしのブレードでは、構造が違うため、全く装着できません。
(ただし、同一部番でも、従来型のバーティブラのものもあり。)

また、このValeoのゴムってのは、全く日本の気候に合わないのか、半年もすると千切れてきます。

この形状のワイパーは、これまではゴムだけのリフィルの設定がなかったため、
ディーラーでブレード毎購入していました。
価格的には、相対的に安価に抑えられてはいたのですが、なにせこのご時世。
だんだん増えるブレードのフレームが勿体ない気になってきました。

実は、このプラスチックのレールごと外してしまえば、装着できるリフィルもいくつかあり、
前回は、比較的安定的に市場に出てきている交換用のリフィル(ゴム)の中から、
NWB(日本ワイパーブレード)のTN40Gを使った交換でしたが、
今年の猛暑で、意外と簡単にゴムが劣化し、ヨーク爪の部分で変形してしまったので、交換を余儀なくされたのと、
また裏技を見つけてしまったので、それを試したかったというのもあります。


ということで、リアのワイパー(純正品番:6426.HJ)です。
デザインは良いのですが・・・

構造的には、バーティブラの代わりに、プラスチックのレールを使用。
同一構造のリフィルは、CHAMPIONブランド(FEDERAL MOGUL社)のがそうでしたが、
最近では市場で見かけません。



今回使用したのはこれ。
カーメイト/Valeoのフラットワイパー用のリフィル。VCR40という品番のもの。

この商品、Valeoとの共同開発を謳っていますが、
なぜか今までノーチェックでした。

先日、何気なく以前使っていたフラットワイパー Vクリアをメンテしていた際に、
ちょっと合わせてみたら、ぴったりだったので今回使ってみることに。

“灯台もと暗し”とは、このことでしょうか。



断面形状の比較。
手前が、フラットワイパー Vクリア用のリフィルで、奥がオリジナル。

オリジナルでは、レールとの上下動を押さえるべく、段がありますが、
それ以外は、ほぼ同一です。

今回はレールを1つ緩めるだけなので、
ブレードをクルマにつけたままで作業します。


このワイパーの構造のアップです。

プラスチックのチャンネルでゴムを抱かえて、
ヨーク爪がそのチャンネルを抱かえる構造。

直接ヨーク爪がゴムに接することは無いので、意外と優れた構造なのかも。


元々付いていたリフィルを引き抜くために、まずはプラスチックのレールを、
先端のヨーク爪の手前まで縮めるようにして浮かせます。


あとは、元のゴムを引き抜き、新しいリフィルを通して、
プラスチックのレールを戻せば、もう終わり。


ゴムにもちゃんと、Valeoの印字が…。


ということで、リアもValeoにしたので、
フロントも、CARMATE/Valeoのフラットワイパー Vクリアに戻してしまいました。
(※市販品そのままでは装着できません…リンク先参照)

これで、フロントとリアがお揃いです。



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